『本日のニュース』

おはようございます。WEB担当の久保田です。
本日のニュースです。


【テクノロジー】

“100京” 次世代機、来年度から開発


理研は来年度から、計算速度を京の100倍に向上させた次世代スパコンの開発に着手する発表いたしました。2020年に世界最高水準での運用開始が目標とのことです。創薬や防災などの多様な分野で大規模、超高速のシミュレーションを実現し、日本の国際競争力の維持に役立てる予定です。

京の計算速度は毎秒1京510兆回(京は1兆の1万倍)で、次世代機はこれを100京回に引き上げ、同時に行える計算の数も京の100倍に増やします。この複合効果で性能は格段に向上、1万種の化合物から薬剤候補を絞り込む計算は、京では2年5カ月かかるそうですが、160分の1のわずか5日半で完了します。

単独の現象として扱うしかなかった宇宙の暗黒物質の形成や、超新星爆発などを複合的にとらえる研究も実現、宇宙の起源や進化の壮大なストーリーを統合的に探ることができるようになります。
このほか、ゲリラ豪雨の超高精度なリアルタイム予測や、1千を超すシナリオで「想定外」の見落としをなくす広域複合災害の被害想定、電子1個の動きまで踏まえた超微細な電子部品の設計など、多くの分野で研究が飛躍的に進むと考えられます。

膨大な消費電力が課題ですが、半導体の性能向上で京の数倍の30~40メガワットに抑え、総事業費も京の2割増の1400億円で、設置に必要な床面積も京を上回らない予定です。

京の性能は11年に世界首位でしたが、翌年に米国に抜かれています。理研計算科学研究機構の平尾公彦機構長は「評価法は時代で変わるので次世代機で世界一を取るとは言わないが、世界で最も役に立つスパコンを目指す」と話しています。


【話題】

名古屋城300年ぶり石垣修復本格化 巨石から大名の刻印も


名古屋城(名古屋市)で約300年ぶりの石垣修復工事が本格化しています。高さ約15メートルの石垣は上端の長さで計123メートル分が取り除かれました。作業規模は全国有数で、解体した巨石からは築城に当たった大名の刻印も多く見つかっているとのことです。

名古屋城は石垣を含め国の特別史跡で、江戸時代前期の1682年に石垣補修を許可する古文書が見つかっており、修復は17世紀終わりごろ以来とみられています。

工事は平成16年、本丸搦手馬出を囲む外堀沿いの石垣で始められました。石垣内側部分の土が雨水を吸収し歳月を経て膨張し、圧迫された石垣は、たるんだ腹部のように出っ張っていました。放置すれば均衡が崩れ、崩落する危険もあったそうです。

このため石垣表面側に積まれた「築石」4千個と内側にある排水用の小ぶりな「栗石」を解体、割れた石を取り換えて組み直し、ゆがみを正していく予定です。築石は平均約700キロと巨大で、底面を水平方向にそろえる「布積み」と呼ばれる伝統工法で進めます。早ければ2031年に美しい流線形の石垣が再びお目見えする予定とのことです。


【イベント】

シャトル体験、気分は宇宙飛行士 横浜の科学館


横浜市磯子区の「はまぎん こども宇宙科学館」で、スペースシャトルの操縦を体験できるスペースシミュレーターの展示が始まりました。一般に公開するのは全国で初めてとのことです。

シャトルのピットに見立てた座席に座ると、目の前の三つの画面に宇宙空間が広がります。手元の操縦桿でシャトルやロボットアームを操り、①宇宙ステーションとドッキング②人工衛星をキャッチ③大気圏を経て地球に帰還――のうち一つを体験できるそうです。

横浜市緑区の小学3年生はシャトルを無事に着陸させたが、滑走路を外れたことが気になる様子で「操縦桿を横にする時、変な所に行っちゃった。難しかった」と楽しそうに話していました。


それでは本日も一日よろしくお願いいたします。

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