『スタッフブログ』

おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。

5/21の朝に多くの場所で金環日食が観察できましたね。通学・通勤の方も多かったのでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。私の自宅近くの小学校でも普段の登校時間よりも早くに校庭に集まり、観測時間よりも早目に日食グラスを片手に空を見上げ、子供たちが「見れな~い」「早く見たい」と言う声が聞こえてきました。
ご近所さんも窓から様子を見るように空を眺めていました。

金環日食は月が重なり、太陽がリングのように輝く状態の事を言います。「金環日食」日本で見られるのは約25年ぶりとなります。晴天なら東京、名古屋、大阪など主要都市で見えるほか、月が太陽に部分的に重なる「部分日食」も含めれば、ほぼ全国どこでも日食が楽しめる予定でした。


日食が見られるのは21日午前6時~9時ごろでした。西の地域ほど観測時間は短くなります。太陽が欠け始めて元の姿に戻るまで2時間30分前後でした。うち金環日食になるのは午前7時半前後の最長5分ほどと短いのです。九州南部から東北南部の広い範囲で見られました。

観察法は主に二つあります。一つは「日食グラス」を通して見る方法。
グラスは専用の市販品を使う必要があります。(その中には粗悪品もあるので注意しよう。)
もう一つはピンホールカメラの原理を使って間接的に見る方法です。紙やカードに穴を開けて日光を通し、壁や地面に映った太陽の像を見ると、日食のときは欠けた太陽の形をしています。地面に映る木漏れ日も金環日食ならリングの形になります。陽光を通す葉と葉の隙間がピンホールの役目をします。

動画サイト「ユーチューブ」の国立天文台チャンネルで見れます。
(http://www.youtube.com/user/NAOJchannel)インターネット中継を視聴して楽しむ方法もあります。金環日食でもレンズを太陽に直接向けると、カメラの素子が焼ける可能性がありますので気を付け、スマートフォンや携帯電話で撮影するなら、木漏れ日などを写すのが良いでしょう。


それ以外の注意点
天体ショーといっても望遠鏡、双眼鏡での観察は控えましょう。
金環日食をもっと楽しみたいと思っても、望遠鏡や双眼鏡での観察はタブーです。
光を集めるため直接観察する以上に危険ですので絶対におやめください。
日食グラスと組み合わせても絶対にいけません。


太陽投影板を使って、みんなで仲良く観察しましょう。絶対に反射した光をのぞき込まないようにしてください。手鏡を用いて太陽を映す場合も同様です。
反射した光をのぞき込むと、太陽を肉眼で直接見たときと同じように、目を痛めてしまう危険性があります。反射した光が他の人に当たらないようにも注意しましょう。
反射した光が目に当たると、光をのぞき込んだときと同じように、目を痛めてしまう危険性がありますので気を付けましょう。

寝坊に注意しましょう。
次回は18年後とされています。観測可能な地域は北海道に限られます。
早朝や午前中な観測予定とされている前日は夜更かしせずに目覚めのよい朝を迎えられると一日が良くなり、きちんと見る事が出来る事でしょう。

今回見れなかった方でも諦めないでください。あまり知られていないかも知れませんが、6月にも天体ショーがあります。


今回の金環日食の観察に使った日食グラスを、このまま捨ててしまってはもったいないです。来月6月6日に「金星の太陽面通過」が起きる予定です。

全国各地で、朝から午後にかけて金星の黒い影が太陽の前をゆっくり横切っていくのが見えます。金環日食よりはちょっぴり地味ですが、これを見逃せば次回は105年後という珍しい天体ショーとなっています。

グラスを通さず太陽を直接見た人は、目を傷めてしまった可能性もありますので、目が痛む、視界の中心部が黒っぽく見えるといった異常を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。見えなくなってからでは遅いです。

安全に見て、良い思い出になると良いですね。
それでは本日も一日よろしくお願いします。 

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