『本日のニュース』

おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。

【科学】

タイヤに電流通じた 電池不要の電気自動車に道

豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)の大平孝教授は路面に埋設した電源板から高周波電流を流して市販のタイヤを通じて送電する実験に成功したと発表しました。

タイヤのゴムは電気を通さない絶縁体だが、電波の性質をもつ高周波電流は離れたところに流れやすいことを利用しました。将来的に電池のいらない電気自動車の開発に道を開くものでこうした方式は世界でも例がないということです。

「電化道路電気自動車(EVER)」と名付けたこの方式は、路面から直接高周波電流を送ることでタイヤに埋め込まれたスチールベルトを通じて、車のモーターを動かす仕組みで一昨年暮れから研究を始めました。

クリーンエネルギーとして脚光を浴びる現在の電気自動車は電池が重く、航続距離も短いという難点がありますが、この方式は電池が不必要か必要最小限の大きさで軽量化が可能になるうえ、航続距離の心配がなくなるという事です。道路に電源を埋設するコストが大きいといった課題もあります。

来年中には電源を埋設した試験路を造り、実際の車を走らせる実験に着手します。大平教授は「5年後には実用化したい。工場や空港内など決まったコースを走る運搬車両、路線バスなどには導入しやすいのでは」と話しています。

研究成果は7月5日に横浜市のパシフィコ横浜で開かれる「ワイヤレステクノロジーパーク2012」(情報通信研究機構など主催)で発表されます。

【地域】

「音楽家の幸福気づいた」 バイオリニスト日下が演奏会

ドイツのベルリンで活躍するバイオリニストの日下(くさか)紗矢子が7月1日、国内外の盟友5人とともに六重奏曲を要にした演奏会を開きます。四重奏、五重奏に比べて少し珍しく感じられる編成だが「オーケストラの厚みと室内楽の親密さ、両方を味わえます。大好きな人たちと音楽を共有する幸せを満喫している」と語っています。

東京芸大卒業後、アメリカやドイツに留学。数々の国際コンクールを勝ち抜き、現在ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートミストレスを務める俊英です。好奇心のままに広げてきた豊かな人脈がそうした成長の糧との事です。

今回の公演は、若手演奏家が自ら3回のコンサートを企画するトッパンホール「エスポワールシリーズ」の最終回。第1回ではイタリアの名匠ブルーノ・カニーノ、第2回は英国で活躍するメルビン・タンと、個性的なピアニストとの共演を実現させました。

「一緒に舞台に立ってくれる仲間、支えてくれる人々、演奏と成長を日本で待ってくれているお客様。音楽家として生きてゆく幸福は、こうした人々と歩みを重ねていくことだ、と気づくことができました」

シュルホフの弦楽六重奏曲、シェーンベルク「浄(きよ)められた夜」など。問い合わせはトッパンホール(03・5840・2222)へご連絡ください。

【文化】

建築学会賞に豊島美術館と真壁伝承館

2012年の日本建築学会賞(作品)が西沢立衛(りゅうえ)設計の「豊島(てしま)美術館」(香川県)と、渡辺真理(まこと)、木下庸子、新谷(あらや)真人による「真壁伝承館」(茨城県)に贈られました。同賞は建築設計の賞の中で最も注目されています。

西沢は過去2回、妹島和世との連名で同賞を受けていますが単独受賞は初めてです。豊島美術館は村野藤吾賞も受けダブル受賞となりました。

同美術館は美術家・内藤礼の作品のみを展示。水滴形の白いドームの屋根には大小の穴が開き、青空が見える、雨も入る。「雨露をしのぐ」という建築の機能を超えたアート性豊かな作品ですが、学会賞ではこれまでにない建築として評価されました。

それでは本日も一日よろしくお願いします。

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