『本日のニュース』

おはようございます。内勤事務担当の滝沢です。
本日のニュースです。

【地域】

八景島沖で外来種ロブスター漁獲 専門家「聞いたことない」

高級食材「アメリカンロブスター」として知られる外来種アメリカウミザリガニが今夏、東京湾で漁獲されたことが分かりました。東京湾での正式な確認は初めてとみられ、全国的にも数例しか記録が残っていない。生態系への影響も考えられることから、専門家は「注意深く観察していく必要がある」と指摘しています。

見つかった個体は体長約30センチ、重さ約1・2キロ。7月15日東京湾の八景島沖で操業していた横浜市漁業協同組合柴支所(同市金沢区)の底引き網漁船が水深約40~50メートルの海底で漁獲しました。捕まえた森田重則さんは「26年以上漁をしているが初めて」と驚いています。漁協に出入りする業者が気づいて県水産技術センター(三浦市)に持ち込まれて正式に確認されました。同漁協柴支所によると、過去1年以内にもアメリカウミザリガニとみられる今回より小さな個体が揚がったという事ですが、正式に確認されたのは初めてとみられています。個体はその後、横須賀市自然・人文博物館に寄贈され、標本となりました。

大西洋に生息するアメリカウミザリガニは国内に主に食用として輸入され、流通しています。『ザリガニの博物誌』などの著書がある農学博士の川井唯史さんは「東京湾での漁獲は聞いたことがない。大西洋に生息するアメリカウミザリガニが自ら太平洋まで移動したとは考えられず、成体になる前の幼生の期間は1カ月ほどと短いため、海流に乗って運ばれるのも難しいだろう」と指摘しています。「周辺に養殖施設もなく、食用として輸入されたものが何らかの理由で放流されたのでは」と推測しています。

今回の個体を確認した県水産技術センターの工藤孝浩主任研究員は「外航船が多く行き交う東京湾で見つかったことは興味深い」と話し、故意の放流のほかに外航船の船底などに幼生が付着した可能性を挙げています。

学術誌に投稿された論文では、1990年12月に相模湾の大磯沖で漁獲された例が報告されています。以後、岩手県の三陸沖、徳島県の太平洋沿岸でも発見されています。研究者の間では相模湾や三陸沖の例は、当時付近にあった養殖施設や大学の研究に用いられたものが逃げ出した可能性が指摘されていました。

工藤さんは「水産的には価値があるものの、大型で雑食なため、多数見つかった場合は周囲の生態系への影響が考えられる。東京湾ではすでに多くの外来生物が見つかっているがこれほど大型のものはなく、今後も注意しておく必要がある」と話しています。

【経済】

全トイレ温水洗浄・伝統を模した内装 北陸新幹線新車両

JR東日本とJR西日本が、2014年度末に開業予定の北陸新幹線に導入する新型車両の概要を公表しました。ファーストクラスの「グランクラス」を導入するほか、国内で初めて全トイレに温水洗浄機を付けるなど機能面の充実も図るという事です。

両社によると新型車両は12両編成。白を基調とした外観の車体上部に沿線の空を表した青色をあしらい、その周りを日本の伝統工芸の銅器をイメージした銅色で縁取りしています。内装は茶系のシックな雰囲気で、普通席でも窓側などにコンセントが付きます。普通車の前後の座席間隔は、東京―長野間を走る「E2系」より6センチ広いとの事です。

北陸新幹線は現在、東京―長野間を走る新幹線を金沢まで延伸して開業、東京―金沢間を約2時間半で結びます。JR東とJR西が相互に乗り入れるため、車両もそれぞれで製造します。JR東では来年秋に最初の車両が完成予定で、金沢延伸前の投入も検討しているという事です。

【サイエンス】

「ちきゅう」ドリル 世界最深2132mに到達

海洋研究開発機構は、地球深部探査船「ちきゅう」(5万6700トン)のドリルが海底下2132・5メートルに達し、海洋科学掘削としての世界最深記録を更新したと発表しました。

これまでの記録は米国船が1993年、南米エクアドル沖で達成した海底下2111メートルでした。

ちきゅうは青森県八戸沖で9月下旬まで、海底の下の石炭層を採掘し、二酸化炭素を吸収してメタンガスを出す微生物を調べています。午前6時に2132・5メートルまで掘り進み、約4000万年前の地層から試料を採取しました。

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