トイレの豆知識 その26②

こんにちは。コールセンター片倉です。今回のブログは前回の続きとなり、タイトルは「冬場に発生しやすいトイレの事故」です。前回は使う側(私たちの身体面)に起こりうる事故について書きましたが、今回はトイレ自体に起こりうる事故についてまとめております。それでは今回もどうぞよろしくお願い致します。


 

【 寒暖の差は便器にも影響 】

便器陶器で出来ているため、凍結に弱い面があります。特に小便器や水道管との連結部などの水が溜まっている部分が凍結すると、便器が割れて破損してしまう事があります。北陸以北の寒い地域において、通常タイプの便器を使用されている家庭でこういったトラブルが多く発生し、破損による水漏れにつながっています。
冬場に特に寒くなる地域では、寒冷地タイプと呼ばれる凍結防止機能がついているトイレが推奨されています。これは、使用していないときでも水が少量常に流れる事で、凍結を防止するというものです。また、凍結の恐れがない暖かい時期は弁をしめる事ができ、無駄な水を使わなくて済みます。
もし破損してしまったら、自力で修理する事はまず難しいでしょう。また、高血圧症の方の時と同様、凍結のないよう便器を温かく保つ、というのも一つの対策です。

【 トイレの外付け暖房にも注意を 】

トイレの交換をするまでもない、室内に暖房器具やファンヒーターを設置しよう、とする方もいらっしゃるかもしれません。 デメリットとしては、単純に「狭い」ということがありますが、それ以上に危険なのがプラグの水かぶりによる出火です。長時間差し込んだままのプラグにほこりが溜まり、そこにかかった水が原因で出火してしまう事をトラッキング現象と言います。手洗い場備え付き等の場合、手を洗う水がかかってしまう事はよくあります。暖房器具のレイアウトには注意をしましょう。

【 最後に 】

以上、2回にわたり、冬場に起こりやすいトラブルを紹介いたしました。 冒頭にご紹介した、危険なヒートショック症状。この症状による死亡事故は、年間で1万2000件以上発生しており、交通事故の発生件数を凌駕するとも言われています。 また、トラッキング現象による出火は1年間に約1200件。全火災の原因のうち、20%を超えています。


いかがでしたでしょうか。まだまだ寒い日が続きます。これまでに書かせていただいた記事を参考に、身体的な面とトイレの機能的な面の両方から気を付けていきましょう。

後付け暖房の設置はお客様でしていただくようになりますが、暖房機能付きの便座変の交換は当社でも行っております。お気軽にご相談ください。
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